かがみの孤城

昨年からずっと読もう読もうと思っていた「かがみの孤城」。

子供たち用に購入した本でしたが、息子が読み、娘が読み、

「ママも読んだ方がいい」と私の手元に戻ってきていました。

子供たちからこういわれる時点で、私に親として

何か感じてほしいことが書いてあるのだと思いましたが

だいたいは親の自分からしてみれば耳の痛いことであるはず。

本は大好きなのに、読み始めるまで時間がかかったのは

そんな親としての後ろめたさもあったのかもしれません。

 

この作品が本屋大賞を受賞したという報道をみて、

今読みなさいということだなと観念し、読み始めました。

 

どちらかというと、私の学生時代も主人公の側でした。

なじめず、居場所がなく、本音を言える友達もいない。

仲間外れが怖くてテキトーに話を合わす。

一人じゃないのに、ものすごい孤独感。

読むうちに何度も中学生の自分と主人公の思いがリンクして

あとからあとから涙がでました。

年を重ねた今は、キラキラ光っていたあの子も

悩みや葛藤を抱えていたんだっていうことがわかりますが、

あの頃は、田舎の中学の同じクラスの子でさえ、眩しくて

「住んでる世界が違う」と真剣に思っていました。

子供を育てる立場になって今思うことは、

世界は広いよということ。

この広い世界には必ず自分の居場所はある。

自分の学校だけがすべてではない。

っと思っているけど、子供たちにはそう思われてないんでしょうね。

母親としては、本を読んで「あ~~~」と(悪い意味で)

気づかされることも多々ありました。

子供たちもいろいろ我慢していたのかもしれませんね。

 

今回は本を通して子供たちとの本音トークができた気がします。

子供たちと本の回し読みができる日が来るとは、そして遠回しにダメ出しを

される日が来るとは・・・・。

これも親の醍醐味なのだと思いたい・・・。

おかーさんも成長中です。

 

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ぼくは字が読めないけど、みんなの気持ちはすぐわかる